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登山の運動生理学百科


3800mちょっとのエギュイーユミディで苦しくなった時
A子は平気な顔で「富士山に登ってるから大丈夫」って言ってたけど
高所順化もしくは高所経験の事だったんだ。
富士山に登る体力の事を言ってると今迄思い込んでた。
だとすれば、彼女は結構な山屋さんだったのかな。
美しい容姿から全く想像出来なかったけど。

今思えば、シャモニは万年雪の絶景の美しさ
+α、高所の感覚=低酸素による活動限界を体験出来た貴重な場所で
あの美しさと苦しさを知らなければ、高所登山にこんな興味示さなかったかも。
手ぶらで眺めるだけの雪見ですらふらふらになったから
あの高度以上で荷物を持って散歩系の雪見とかしたかったら
それなりの時間と対策を必要とするな。。




*登山と疲労
炭水化物:貯蔵量 1.5時間。
酸素がなくても、脂肪と一緒でなくても、乳酸が出ても燃える。
脂肪:貯蔵量 7.4日。
酸素と炭水化物がなければ燃えない。乳酸がでるとあまり燃えない。

*登山と体力トレーニング
登りの脚力強化には、泳より歩より走より、自転車と階段がいいらしい。
心肺機能強化には、歩より自転車より、走泳階段がいいらしい。
バックカントリー時ラセッルしながら登るのも、”慣れれば自転車こぐのと同じ”
ってu氏が言ってたけど、使う筋が一緒なんだ。なるほど。

*高所登山
高所に出かける時は、ゆっくり時間をかけて、低酸素に身を順化させる。
高度の壁は4000m、6000m、8300mあたりにあるといえる。
「6000m以上へ登る回数が多い程高度順化が進み
6000mに泊まる回数が多い程体力を失う」
6000m以上では順化より衰退が上回る。5300mが定住限界。
4000mに3週間、そこを基準に、6000mまで到達するのに2週間
7000mでは3週間、8000mで4〜5週間、8000m後半で6週間くらいかける。
5〜6000mに設営したBCから、一定の高さまで登って降りて
登ってC2〜5に泊まって降りてを数回繰り返し順化してから
C3〜6まで通過または泊まりながら頂上アタック。
登山家の長期遠征
ずっと天気待ちに時間がかかってるんだと思ってたけど違ったんだ。
けはじめる。
(急性の呼吸不全が起こった時、下界でSpO2値80%までさがると
集中治療室で酸素治療が必要とされる。)
by hudousek | 2006-08-18 12:54